今日聴いたもの

Black Radio

Black Radio

'12年。Blue Noteから出たRobert Glasperというピアニストの人のリーダーアルバムで、全編に渡り多彩なヴォーカリストやラッパーをフィーチャーしつつ、流麗なピアノを聞かせまくるアーバンなR&B集。アダルトさとエクスペリメンタルな感覚が同居したジャジーヒップホップ"Lift Off/Mic Check"から、エリカ・バドゥが歌う"Afro Blue"の漆黒メロウなカヴァーに続く流れの、あまりの格好良さにシビれて思わず購入。
アルバム前半は割とスムースなブラコン調R&Bが並んでいて、これは先述の2曲以外は聞き流し系のBGMっぽい音楽なのかなとも思ったんだけど、不規則なリズムトラック上に乗るタペストリーのようなコーラスワークに耳を奪われるニューエイジ・ソウル"Ah Yeah"あたりから、抑制を効かせつつもエッジの立ったテンションの高い楽曲が連発。特に、フリーなピアノ・プレイが聞けるスティーヴィー系美メロソウル"Why Do We Try"、スピリチュアルAORなタッチの"Letter to Hermoine"といったトラックでの、浮遊感のあるリズム感覚がなんとも気持ち良い。