今日聴いたもの

Design + Tomorrow Is So Far Away / Design
ちょっと遅れてきたソフトロックという感じの英国産男女混声ハーモニー・グループの'71年の2枚のアルバムのカップリング再発。華やかでキレのあるハーモニーと陰りのあるメロディーの組み合わせはまさに英国版フィフスディメンションという趣。1st「Design」は、全編的に凝ったアレンジの曲が多いものの一聴してグッと来るフックが少なくてややのっぺりした地味な印象なんだけど、ジェントルな男性Voとヘロヘロ女性Voの掛け合いが素敵な清涼ハーモニーポップ"Marguaretta"は突出してイイ曲でお気に入り。
一方、カラフルなサイケ・ポップ・テイストが加わった2nd「Tomorrow Is So Far Away」は、メリハリの効いた高水準なソフトロック盤でアルバムとしてかなり素晴らしい。特に、ハモンド入りのハーモニー・ビートポップ"Take A Boat"からフワフワしたグルーヴ感が心地良い"Celestina"、宗教音楽的っぽいスキャットサイケ・カヴァー"Strawberry Fields Forever"と続く冒頭3曲に、中盤、特徴的な不安定女性Voに惹かれる"Jennifer No One"から、Groopのカヴァーでまんまフィフス・ディメンションな上昇気流系ハーモニーポップ"The Jet Song (When The Weekend's Over)"、デリケートなハーモニーで歌われるアーシーなフォークロック"Ladybird Don't Fly"と続く流れが完璧。