今日聴いたもの

Somewhere Deep In The Night / Swing Out Sister
'01年7th。この人たちのアルバムを聞くのは、21世紀に入ってからは多分初なんだけど、1曲目の"Through The Sky"でコリーンの歌声が流れ出した途端に一気に気分は80年代終わりに引き戻される感じ。しかも全編に渡って60年代MORや映画サントラ風の演奏が繰り広げられる「カレイドスコープワールド」なレトロ・ゴージャス路線で、ひたすら懐かしく心地良い展開。なかでも、スパイでダバダバなワルツジャズMOR"Somewhere Deep In The Night"や、コンサバなギターポップ風の"What Kind Of Fool Are You?"、ティンパニの響きに高揚するソフトロック風の"Where The Hell Did I Go Wrong?"といったコンパクトな美メロポップスがお気に入り。
Where Our Love Grows / Swing Out Sister
'04年8th。前作を踏襲しつつも、いくつか打ち込みリズムの曲もあって、映画音楽っぽさはやや薄れて、若干ソウルやアダルトコンテンポラリーテイストが復活した印象。あと、ピチカートファイヴ的なMORソウル"Love Won't Let You Down"やロジャニコ・ミーツ・ダブなグルーミーポップス"When the Laughter Is Over"など、結構渋谷系な感覚も。個人的に一番グッときたのはブライアン・ウィルソンルイ・フィリップか、という雰囲気の"Where Our Love Grows (A Cappella)"〜"Let The Stars Shine"の流れに、ハモンドオルガンをフィーチャーした清涼ラテンインスト"La Source"で、相変わらずのポップス職人ぶりに嬉しくなってしまう。