今日聴いたもの

Never Can Say Goodbye / Gloria Gaynor
'75年1stにシングル曲追加のBig Break Records再発。ミーコ・モナルドが手がけたB面が気になって購入したんだけど、ノーザンソウル・ミーツ初期ディスコな傑作シングル曲をノンストップで繋いだTom Moulton MixのA面があまりに格好良すぎてB面曲は全く印象に残らず。雀蜂ファズが炸裂するドラマティック・ノーザン"Honey Bee"に、高揚感に満ちた流麗ショウビズ・ディスコの"Never Can Say Goodbye"、イントロのブレイクが格好良すぎる切迫青春ソウル"Reach Out, I'll Be There"と冒頭3曲のオリジナル・シングル・ヴァージョンが、どれも3分間ポップスの美学を感じる傑作揃いで素晴らしい。
Experience / Gloria Gaynor
同じく75年の2nd。優美なフリーソウル歌謡ディスコの"Casanova Brown"をはじめ、過渡期ならではのラフさが魅力だった前作に比べて、圧倒的に洗練された音作りが印象的。ただ、冒頭の"Casanova Brown"が突出しすぎているのか、他に収録されている同巧の上昇気流ディスコソウル曲は今ひとつ印象が薄くて、むしろ"The Prettiest Face I've Ever Seen"以降の、中盤のアーバンメロウなAORソウル楽曲群に強く惹かれる。特にエレピが転がる夕暮れスロージャムな"What'll I Do"はイントロで即死。