今日聴いたもの

Dara Puspita 1966-1968 / Dara Puspita
Sublime Frequenciesから出た、60年代インドネシアのガールズビートバンドの編集盤。キュートなガールグループハーモニーとワイルドなガレージビートが出合った独得の楽曲群は、そのオリジナルともカヴァーともつかない既視感たっぷりなツギハギ作曲術もあいまって、80年代以降のレトロ系インディーロックの批評性にも通じるヒップなセンスを感じる。
スペンサー・デイヴィス・グループをガレージ化したような演奏をバックに60年代ガールグループが歌ってるような演奏にいきなりノックアウトされる1曲目のグルーヴィーR&Bビート"Pip Pip Yeah"をはじめ、スクリーム入りのグルーヴ・サイケ"Pesta Pak Lurah"、GS的な歌謡ガレージサイケ"A Go Go"、メロウな美メロを聞かせるマージーガールポップ"Lagu Rindu"、怪しくスタイリッシュなゴーゴー・ビート"Rantiku"などキラーな曲が目白押しで、この間のニューロック・コンピと同じく、インドネシア音楽の英米ロック/ポップスの消化具合の凄さを思い知らされる1枚。