今日聴いたもの

Big Echo / The Morning Benders
'10年。ウォール・オブ・サウンド風の音響が心地良い1曲目の"Excuse"で、一見またしてもオールディーズ系インディポップ路線かーと思わせて、しかし聞き進むにつれ、それだけでは言い尽くせない一筋縄ではいかないソングライティングとアレンジセンスが露になり、時に70年代のモダンポップやある種のプログレを思わせる瞬間があったりもする、そのストレンジで美メロな音楽性のすっかりトリコに。特に、グラマラスなグリッターロック感にときめいてしまう"Promises"や、先の読めない不思議な展開を見せる夢幻カントリーロック"Wet Cement"、ペットサウンズが見え隠れするグルーミープログレ・シューゲイズ"Mason Jar"あたりがかなりお気に入り。
Teen Dream / Beach House
'10年。チープでヴィンテージなオルガンの音色と、ハイトーンな男性Voみたいに聞こえる独得の女性Vo(ミシェル・ルグランの姪なんだそう)が醸し出す、何ともいえないフワフワした浮遊感が白日夢っぽいミニマル・ギターロック。フックの効いたメロディーにキュンとくる冒頭のハーモニーポップ"Zebra"から、スローコア寄りの"Silver Soul"を経て、少し華やかでステレオラブ的な感触もある"Norway"と続く流れがかなり気持ち良い。中盤以降はややダレるところもものの、しかしどこかトッド・ラングレンを感じるメロウなMORインディ・ロック"Lover of Mine"はかなりのキラーで、この曲が個人的ベストトラック。