今日聴いたもの

Northern Soul 2007 / V.A.
'07年。先日聞いたエボニー・アレインも参加のノーザンソウル・リバイバル編集盤。イアン・レヴィンという人が主導しているシリーズ物コンピのようで、ここ数年毎年リリースされている模様。ブラインドで聞かされたら絶対に最近の録音とは思えないストレートなノーザン・ビート・ソウルがズラリと並んでいるんだけど、ストリングスアレンジやコーラスワークなど結構70年代のフィリーやスウィートソウル的な手法も取り入れた技巧的なつくりの曲が多くて、いわゆる60年代ノーザンソウルのコンピを通して聞くようなシゴキ感はあまり覚えなくて、最後まで楽しく聞きとおせる1枚。
特に気に入ってるのは、ナヨ声ファルセットと流麗ストリングスに70年代感が横溢する"Trust My Heart / Leee John"や、スペクタータッチの重厚MORアレンジがカッコイイ"Back to Basics / Paul Esmond Hazell"、テクノ的なマシナリーなシンセ音が印象的な"Seek and You Shall Find / Marsha Raven"、塩辛いシャウト・ヴォーカルがうなる硬質フィメール・ノーザンがサビでキュートなガールグループ風になる"Ashes to Ashes / Earlene Bentley"など、典型的なノーザン作法に則りつつひとひねりを加えた楽曲群。70年代っぽい快適ウォーキングテンポのジェントル・ハーモニー・ソウル"For Crying Out Loud / Pearly Gates"にやはりバカラックな香りのする"Special Delivery / Noel McKoy and Ebony Alleyne"など、所々に置かれた非ノーザン的な曲も良いアクセントに。