今日聴いたもの

The Colossus / RJD2
'10年。70年代のSF映画や刑事モノなどのサントラっぽいモンドなディスコ・ブレイクビーツと、ジャンル横断的な歌モノ指向が同居したオハイオのトラックメイカー。80年代英国ブルーアイドソウルフルな"Games You Can Win"に隙間を生かしたアレンジがクールなディスコR&B"Crumbs Off The Table"、ノスタルジックなピアノSSW然とした"Walk With me"など、とにかく多彩な歌物がどれも高水準な良曲揃い。そのうえ、シンフォニックなクラシカル・ディスコの"Let There Be Horns"や、メロウなダンクラ系ギターカッティング・ディスコからフルートが舞うジャズロックに展開する"Tin Flower"や、怪しい合唱コーラス入りの重厚ニューソウル・ブレイク"The Stranger"など、遊び心を全開にしたインスト曲群でもしっかり耳に残る美メロを聞かせてくれて、スタイルで聞かせる雰囲気物ではなく純粋にイイ曲をいっぱい聞けたという満足感のある充実作。