今日聴いたもの

Denies The Day's Demise / Daedelus
'06年。かなり前にLong Lost名義のアルバムを聞いて以来ちょっと気になっていたLAのトラックメイカー。過剰な電子音を散りばめたラウンジーなドタバタ・ブレイクビーツと言う趣きで、ビックリするような凄い曲はないんだけど、全編にフィーチャーされたいにしえハリウッド映画を思わせるテクニカラーなオーケストラル・サウンドやオーガニックなサンバ要素がいい感じで、特に異形のエクスペリメンタル・サンバ・ブレイク"Our Last Stand"、女性ヴォーカルのカットアップ・サンプル入りの"Petite Samba"といった曲に顕著なコラージュ感覚が楽しい。そしてサウダージ・フォーキーな歌物の"Sundown"と"Viva Vida"はまさにLong Lostに繋がる美メロ名曲。
Love to Make Music To / Daedelus
'08年。こちらは打って変わってマイアミベース系エレクトロとレイヴ・リバイバルをミックスした、ちょっと骨太で毒々しい音作りに。少しジャーマンエレクトロやNWテイストもあるパーティ・ブレイクビーツ"Fair Weather Friends"をはじめ、メランコリックなピアノフレーズが泣かせる疾走ハウス"Get Off Your Hi-Hats"、前作に通じるノスタルジックなラグタイム調ハウス"Drummery Jams"など、このダサさとオシャレさが同居した感覚は前作より好みかも。高揚感のあるハウシーなハーモニー・エレポップ"Make It So"にテンポチェンジが格好よい"If We Should"、60年代サイケポップ的な雰囲気もある"You're the One"と、相変わらず歌物のクオリティが高い。