今日聴いたもの

Disco Discharge - Disco Ladies / V.A.
女性ヴォーカル限定のこのセットは、ダンスクラシックス系はもちろん、下世話なユーロ系歌謡ディスコにマシナリーなミュンヘンディスコ、エレクトロ、そしてポップス系シンガーによるMOR風トラックまで織り交ぜたバラエティに富んだ編集で、基本的に飛び道具系は抑え目な割と安定した内容。それだけにアルフォンソ・ムザーンの手になる、女性二人組の激しいあえぎ声をフィーチャーした激エロ歌謡ディスコ"Come On And Do It / Poussez"のイカレっぷりが際立っている感じ。
楽曲的に特にグッときたのは、Disc1では、一聴ディスコっぽくない流麗MORディスコ"Bring On The Love ( Why Can't We Be Friends Again ) / Gloria Jones"や、ハツラツとした歌声が気持ち良いガーリー・ヤング・ディスコ"Jump To The Beat / Stacey Lattisaw"、キャッチーな歌謡メロにやられるホーンファンク系の"Gotta Get Outta Here / Lucy Hawkins"。Disc2では、無機的なエレポップとクラビネット・ファンクが融合したようなミニマルアレンジが格好良いハーモニー・ディスコ"Harmony / Suzy Lane"に初期YMOテイストもあるスペイシーディスコ"Instant Love / Sylvia Love"のジョルジオ・モロダー2連発、爽快な上昇気流系ショービズ・ディスコ"Pick Me Up, I'll Dance / Melba Moore"といったところ。
というわけで、70分越えのCD2枚組というボリュームに気後れしてなかなか一気に聞けなかったHarmlessの「Disco Discharge」シリーズもやっとこれで完走、と思ったらまだ続々と続きが出てるみたい。