今日聴いたもの

Evergreen / Booker T
'74年。かつてフリーソウル・コンピで聞いた"Jamaica Song"がすごく良かったんで気になってはいたアルバムなんだけど、同じ頃に聞いたブッカー&プリシラ名義の諸作のあまりにアーシーでヘヴィな音に気後れして、つい手が出ずじまいだった1枚。しかしこうして聞いてみるとまさに"Jamaica Song"のイメージ通りのオシャレでピースフルなSSW的なスタイル。トラッドフォーク風"Mama Stewart"に、トラフィックを思い出したりもするダウナー・フォーキー・グルーヴ"Tennessee Voodoo"、刑事ドラマ劇伴風のハモンドインスト"Flamingo"、プレAORなロマンチック・ピアノ・ポップ"Song For Casey"と、おそろしく多彩な音楽要素をスマートにまとめ上げる編集手腕は、まるで後のスタイルカウンシル〜ポール・ウェラーを先取りしてるような感覚も。
Come into Knowledge / Ramp
'77年。ロイ・エアーズがプロデュースした女性デュオ・ヴォーカル&男性3人組インストゥルメンタル・グループ。アルバムを通じて、まあまあ悪くないアッパー・ディスコ・ファンク曲と最高に素晴らしいミステリアス&メロウなミッドテンポ〜スロウ・チューンがほぼ交互に並んでいて、なので、つい後者の楽曲群だけをピックアップして聞いてしまったりするんだけど、"I Just Love You"をはじめ、"Everybody Loves the Sunshine"、"Come into Knowledge"、"Daylight"、そして"Look into the Sky"と、ゆったりしたテンポに乗って断片的なメロディーの繰り返しがゆらゆら漂う独特のスタイルがメチャクチャ気持ち良い。