今日聴いたもの

Piece / Hair
'70年。デンマークのヘヴィサイケ系。1曲目の"Coming Through"のパーカッシヴなギター・カッティングがメチャクチャ格好良い。途中でテンポ・ダウンしないでそのまま突っ走ってくれたら最高なのに。この曲に限らず、特に長尺曲を中心に、ところどころ考えすぎなアレンジが曲を失速させる方向に働いてる嫌いはあるものの、爆発的な轟音GSサイケ"Supermouth"をはじめ、重厚ハードロックな曲調の間奏で一瞬挿入されるアコースティック・スウィング展開にハッとさせられる"Everything's Under Control"、甘酸っぱいビート・ナンバー"Pleasant Street"など、コンパクトにまとめられた曲はどれも素晴らしい。
Marshall Brothers Band / Marshall Brothers Band
Radioactiveから再発されたオーストラリアのグループの'75年作。火を噴くようなハモンドやドタバタしたアレンジでプログレ風に迫りつつも、あまりシリアスになりすぎずユーモラスな軽さすら感じる1枚。むしろフレンチなジャズワルツからボサな展開を見せる"Pioneer Suite"やヤングな集団コーラスにウキウキしてくる"Come out with Your Hands Up, Baby"、エレキシタール入りのメロウなファンキー・ロック"Summer Love"など、プレAOR的なソフィスティケイトされた側面により光るものを感じる。"Flying High"のちょっととぼけた感覚とか、何となくプログレを引きずったモノクローム・セットのような印象も。