今日聴いたもの

Fridays Child / Kofi
'94年。アリワの女性ラヴァーズ・シンガーの2nd。ファズギターをフィーチャーしたニューソウルっぽいルーツ系ラヴァーズ"Brown Baby"に、ゴスペル風のイントロから一転、とろけそうな陽だまりラヴァーズに展開する"Things May Come"と続く冒頭2曲をはじめ、全体にメロウな中にもほんのりビターな隠し味が効いた、ラヴァーズ物にありがちな単調さを感じさせないイイ曲が揃ったなかなかの逸品。とりわけ"Coming Down To See Me"や"Don't Ask My Neighbours"、"I'm So Proud"といったアーバンなAORスタイルの楽曲が素晴らしい。2曲収録されてるダブも、甘くて涼しい音作りがいかにもマッド・プロフェッサーという感じの音作りが気持ち良い。
Havana 3AM / Havana 3AM
クラッシュのポール・シムノンのバンドの'91年作。出た当時はほとんど印象に残らなかったんだけど、あらためて聞いてみるとメチャクチャ面白い音で、特にマシンビートに乗ってマカロニ・ウェスタン・テイストのロカ・ナンバーを畳みかけるアルバム前半の流れがユニークで最高。カークラッシュ音ではじまる"Joyride"に、一瞬のダブ展開がカッコイイ"Reach The Rock"、ラテンムードの"Death In The Afternoon"、クールなサイコ・ロカ"Hole In The Sky"と、切れ味の鋭いギターワークにエキゾティックで凝ったアレンジ、フックの効いたメロディーが揃ったキャッチーなロックンロールが満載で、ちょっとヨレた不良ヴォーカルもルーディーな雰囲気でたまらない。それにしてもこんなイカシた音楽の良さが分からなかったかつての自分が少し残念。