今日聴いたもの

Barry's 7's Connectors, Vol. 2 / V.A.
'02年Lo Recordingsから。60年代後半から70年代初めにかけてのCAM音源からセレクトされたイタリアン・ライブラリー集。ただ、ライブラリーといっても、存在感の薄いいかにもな劇伴というよりはかなりクセの強い楽曲が集められていて、ファズやムーグ、シタールに怪しいコーラスなどが飛び交う、ひたすらサイケでエクスペリメンタルなサウンドトリップ・アルバムに。それでいてどの曲も耳に残るキャッチーなラインは外さないナイスな選曲。

何人かの作曲家の曲が何曲かずつ収録されていて、中でも一番の目当てはやはりモリコーネの曲群だったんだけど、どこかJ.A.シーザーに通じる怪しさ満点のフラワーサイケなロック合唱曲"Dles Irae Pslchedellco"や、ノイジーなジャングル・エレクトロニクス・サイケ"iniziazone'72"など、さすがどれも強力。"Italamericana Collage"1曲のみ収録のピエロ・ピッチオーニも、これがまたインダストリアルなミニマル・ノイズ音響から急速ジャズ展開を見せるなんとも狂った曲。あと、スーサイドみたいなミニマル電子ビートとスウィング・ジャズが融合した"New Situation / Giampiero Boneschi"やマリンバの音色が心地良いグルーヴィーなサイケ・イージーリスニング"Omlcldlo Per Vocazlone / S.Torossi"あたりもなかなか。