今日聴いたもの

Salve Simpatia / Jorge Ben
79年。多人数コーラスを従えて明るく切ないメロディーを歌うMPBスタイルの楽曲を、軽やかなギターカッティングとホーンセクションが彩るファンキーなサウンドで聞かせる、ジョルジュ・ベンのいわゆるディスコ・エラ作品。といってもアルバム全体はディスコというよりはファンキーなブラジリアンロック集という印象で、ゆったりうねる腰に来るグルーヴと洒脱なAORテイストが同居した"Menina Crioula"や"Occulatus Abisa Vez"など、ほんのり漂うネオアコ感覚もイイ感じ。しかし、強烈なサンバのリズムがディスコと融合して激アッパーに迫るタイトル曲はやはり圧倒的にカッコイイ。
Alo Alo, Como Vai? / Jorge Ben
80年。こちらは、まるでファンカラティーナな1曲目のファンキー疾走チューン"A Cegonha me deixou em Madureira"がとにかく衝撃的。2曲目以降も、ウィスパリンな女性ヴォーカルとのデュエットスタイルでグルーヴィーな歌謡メロを聞かせる"Georgia e Jorge"、サウダージな哀愁メロディーとクリアなAORディスコ・サウンドと対比も鮮やかな"Lady Benedicta"、ハードボイルドなメロディーがクールなディスコファンク"Olha a pipa"と、全編に渡ってキレのあるホーンセクションをフィーチャーした、MPBディスコティーク/AORがズラリと並ぶ、この時代ならではのキラメキに満ちた1枚。