今日聴いたもの

鈴木祥子 / 鈴木祥子
06年。90年代はじめにいくつか聞いたアルバムがあまり印象に残らなくて、そのままずっとノーマークな人だったんだけど、たまたま聞いた「LOVE/IDENTIFIED」というシングルがかなり強力だったんでアルバムも聞いてみたらこれがまた全編ディープで素晴らしい。シングルに収録されていた、フリーキーなドタバタ・ドラムと哀切なバイオリンをバックに切々と弾き語る"何がしたいの?"とアグレッシヴなピアノロック"LOVE/IDENTIFIED"の2曲は改めて聴いてもやはり相当スリリングで格好良いんだけど、"愛の名前"や"BLONDE"、"道"といった70年代ピアノSSW風のシンプルな弾き語り曲も静かな中になんとも知れない凄みがあって、エグイ歌詞と爽快なソフロ系パパパ・コーラスのギャップも強烈な"契約 (スペルバインド) "とか、つい聞き入ってしまう引力のある曲が多数。
Baked And Question / デキシード・ザ・エモンズ
03年。以前何枚かまとめて聞いたアルバムと同様に、ジミヘン直系ヘヴィ・サイケと泣きメロ青春ロックを2本柱に、全編ヴィンテージな団子状モノラル音響で迫るラウドなガレージ・ロック集。キャッチーで格好良い疾走チューン"オーバードライブ"に、サイケなストリングス入りのブギーなブルージー・サイケ"4オクロックブルウス"、ハードロックっぽいゴリゴリなヘヴィサイケがいきなりジプシーキングスみたいになるバカバカしさが最高な"ガラスの街"、ファンキーに跳ねる青春ビートナンバー"『ライ麦白書』"など、粒揃いで安心して聞ける1枚。