今日聴いたもの

パーキィ・サークル / パーキッツ

04年。冒頭のオリエンタルなアニメ声ガールポップ"恋する東京"をはじめ、YMOやムーンライダーズの関係人脈が楽曲提供したアイドル歌手のアルバムや少女マンガのイメージアルバムなんかを聞いてるような、80年代フレイバーいっぱいの1枚。ちょっとノーザン・テイストの渋谷系ソウル歌謡"フローズン・ハート"、フレンチなエレポ・ディスコ歌謡"Polaris"、映画サントラ風のスペクタクル・ソフトロック調の"さよならサンクチュアリ"、そして高揚感のある疾走テクノ歌謡"あしたになあれ"など、時々チープなシンセ使いがちょっと気になるもの、丁寧に作られたなかなかの佳曲揃い。

レアポップ / 松倉サオリ

07年。90年代前半に「Funny Walker」という忘れ難いガールポップ名盤を1枚だけ残して沈黙していた女性SSW。ファンキーなMORピアノポップ"アンティーク"、ブラコンバラード系の"Birthday"、スライなメロウ・ファンクチューン"愛のすみか"など、コンサバ系ガールポップな雰囲気の楽曲に絶妙にフックを効かせたメロディーを織り込むソングライティングの冴えは相変わらずで、特に終盤、切ないピアノバラード曲"Busstop"からフォーキーなファンキー・シティポップ"並木道"と続く2曲の流れが特に素晴らしい。何より、以前より心持ち柔らかくなったような、なんとも甘酸っぱい柑橘系の歌声に胸を締め付けられる。