今日聴いたもの

Light My Fire - A Collection Of Various Interpretations / V.A.
Roof Musicの楽曲縛りカヴァー・コンピ・シリーズ、"ハートに火をつけて"編。70年前後のソウルとイージーリスニング系を中心に、基本レア・グルーヴ/モッド視点の選曲で、定番のホセ・フェリシアーノによるカヴァーはあえて外して、雰囲気の似たMike Flower Popsのカヴァーを収録、しかしすぐ後のミニー・リパートンのカヴァーではばっちりホセが登場するというというような構成も心憎い。
それにしてもそのミニー・リパートンのヴァージョンが最高に素晴らしくて、79年録音のメロウなクロスオーヴァー・ソウルなんだけど、ただごとではない洒脱アレンジに思い切りノックアウト。他に、カデット・レーベルっぽいフラワーなオーケストラル・ソウルのシャーリー・バッシー、疾走サイケデリック・ソウルなアイザック・ヘイズ、Horst Jankowskiによる男女混声コーラスをフィーチャーしたアクエリアスイージーリスニング・カヴァーあたりも特にお気に入り。しかし、どのヴァージョンも印象的なあのイントロのフレーズが全く使われてないのは何故だろう。
Elis / Elis Regina
80年。クロスオーヴァーなアレンジで彩られたAORテイストのメロウMPB集。コンパクトな楽曲中心にまとめられていて、一聴サラッとした耳ざわりながら、その実多彩なイイ曲揃い。微妙にガレージな音色のギターが格好良い"Sai Dessa"にファンキーAORな"O Medo De Amar E O Medo De Ser Livre"、よりストレートなファンク調の"O Medo De Amar E O Medo De Ser Livre"、そしてサンバなリズムアレンジの"Calcanhar De Aquiles"など、軽快な中にサウダージが滲み出るタイプの曲に強く惹かれる。ボーナス曲を1曲追加した02年の「ブリザ・ブラジレイラ」シリーズ再発盤。