今日聴いたもの

Get Off + Hot Numbers / Foxy
ラテン系ディスコグループの78年と79年アルバムの2in1再発盤。フォワフォワいうコーラスと能天気なトーキングモジュレーターが相当アホっぽい"Get Off"の印象が強烈で、ギトギトに下世話なB級ディスコのイメージが強かったんだけど、アルバムは、アッパーなディスコ以外にもAORやMOR、モダンポップ的など、いろんな要素が詰まった意外に素敵な70年代ポップでビックリ。特にサバンナ・バンド的なノスタルジック・ディスコ"Tena's Song"で始まる「Get off」は、凝ったツギハギ構成が最高な歌謡ディスコ"Ready for Love"に、ミッドテンポのフォーキー・メロウ・グルーヴ"Madamoiselle"、爽快ピアノロック風MORディスコ"Lucky Me"、そして筒美京平的な歌謡ストリングス・アレンジにヤラれるハーモニーAOR"It's Happening"など、全編ほとんど捨て曲がない傑作。もちろん"Get Off"も改めて聴くとメチャクチャよく出来た曲だし。
そして、同じくアッパーな歌謡ディスコ・クラシックのタイトル曲を収録した「Hot Numbers」の方も、グルーミーな雰囲気から爽快なサビへのメリハリ展開が絶妙なフォーキーAOR"Nobody Will Ever Take Me Away from You"に、サンタナ的なギターをフィーチャーして爽快に疾走するクロスオーヴァー・ソウル"Chicapbon"、軽くてメロウな半インストの美メロ・ディスコナンバー"Give Me That Groove"、ちょっとスティーリー・ダン的なムードもあるAORレゲエ"Lady of the Streets"など、前作以上に多彩で、相変わらず巧みなソングライティングが冴え渡る1枚で、こちらも最高。