今日聴いたもの

Xmmer / His Name Is Alive
07年。「Ft. Lake」あたりくらいまでは熱心に追いかけてたんだけど、気がついたら10年近いご無沙汰。フォーキーな手触りでまとめられた今作は、かつての迷宮的な作りのアルバム群に比べると随分シンプルな作品集という趣ではあるものの、やはりどの曲もディティールがヘンで、変格シューゲイザーな1stの頃から変わらぬ独特のセンスは健在。お馴染みのフワフワしてどこか現実感の希薄な女性ヴォーカルをフィーチャーしながら、一時期特徴的だったペットサウンズ〜フレンズ系のソフロ・インディポップ"Go to Hell Mountain"をはじめ、エレクトリック・トラッド風のイントロから電子ガレージロックな展開を見せる"How Dark Is Your Dark Side"、同じく電気仕掛けのインダストリアル・ロックンロール"Sangaree"、ゆったりグルーヴするアーシーなフォーク・ロック"Put It in Your Mind"など奇妙でキャッチーな曲が次々に。いろんな音楽を混在させながらも決してゴチャゴチャした印象を与えない編集センスがスマート。
Cozy Collection / La-Ong-Fong
05年。「カメラ・トーク」やカーディガンズなんかを思い出す柑橘系ガーリー・ギター・ポップ、fromタイ。その充実振りはうわさには聞いていたもののアジア系ギターポップってマトモに聴いたことなかったんだど、想像以上の完成度にビックリ。エキゾックなコトバの響きも魅力的で。アコギ・カッティングが気持ち良いラテンフレイヴァーの清涼ネオアコースティック"Lun La...Muer Dai Phob Ter"、アープシンセ入りのディスコティーク・ギターポップ"Message Ruk"、ウィスパリンな美少女ヴォーカルに加えジェントルでクールな男性ヴォーカルの80年代UKインディーな響きにも胸がときめくネオアコ・ボサ"Ter Kub Chun"、そして快適アップテンポな疾走チューン"Lorng"などなど、ひたすら甘酸っぱい曲がいっぱい。