今日聴いたもの

Take It Out On Me / Peter Ivers
70年録音の未発表2ndの発掘再発盤。「Knight Of The Blue Communion」の再発盤に追加収録されてたストレンジなジャジー・ブルースロック"Clarence O'Day"の他、前作同様、ピーター・アイヴァースブルースハープに専念して、全曲でAsha Puthliのヴォーカルをフィーチャーしたアルバム。メロウなフォーク要素が少し目立ったりして、1stより多少デコボコ感が薄れた感じはあるものの、相変わらず何とも言いがたい謎めいたブルース・ロックが次々に。怪しげな歌詞が最高なアヴァン・ブルースロック"Substitute Teacher"に、フリーキーなブレイクを挿入しつつゴキゲンにグルーヴするロックンロール"Memphis Sly"、うねうねと掴みどころのないアブストラクトなムードに妙に惹かれる"Total Eclipse-Part 1"、先の読めない入り組んだ構成と微妙に泣きの入ったメロディーにグッとくる"Take It Out On Me"、ヘヴィサイケ・ミーツ・チェンバーロックな"Scar Song"など、どの曲も一筋縄ではいかないオモシロ曲揃い。時々ヴォーカルが過度にエキセントリックになる瞬間がちょっと五月蝿くて、そこが少し残念かな。Wounded Birdから。