今日聴いたもの

Nite Of 1000 Guitars / Paul Paterson
08年。サイコビリー系ギタリストのソロアルバム。ちょっとヨレた歌声が味わい深いロカ系のヴォーカル曲もイイ感じなんだけど、何と言ってもアルバムの大半を占めるインスト曲の数々が最高で、ノイジーなサーフ・インストに哀愁のトランペットや流麗ピアノ演奏が絡む"Surfin' Loch Lomond"、トリッキーな高速ギターが気持ち良い疾走ブルーグラスの"Union Avenue Breakdown"に"Speedtrap Boogie"、フラメンコっぽい哀愁ヨーロピアン"Rockin' Gypsy"など、60年代のエレキインスト・バンドの数々を思わせる幅広い音楽性が楽しい。中でも一番のお気に入りは、バリバリにケバ立ったファズギターとサイレンのようなオルガンが凄まじいガレージエレキ・インスト"The Hornet Returns"。
Jungle Rot / George Brigman
75年の米国ヘヴィサイケ盤。轟音覚醒ロックンロール"Jungle Rot"に、ファズ炸裂のダウナー・ロックンロール"DMT"と、冒頭2曲のただごとではないテンションにぶっ飛ばされ、かと思うとクリアなトーンのギターで聞かせるクールな反復ギターロック"Don't Bother Me"や"Schoolgirl"、さらにはアシッドフォーキーな"Worrying"と次々に表情を変え、ブルースロックを基調にしたヘヴィサイケという一面は確かにありつつも、同時に独特のエクスペリメンタルなセンスを感じる音楽。ボーナス曲が3曲収録されてて、中ではアグレッシヴなノイジー・ガレージ・アレンジと淡々としたヴォーカルのコントラストがアルバム曲以上に強烈な"Witch Doctor"が最高。