今日聴いたもの

The Real Thing - The Songs of Ashford, Simpson and Armstead / V.A.
60年代のモータウン以外での提供楽曲コンピ。こちらはAceではなく傘下のKentからの発売で、今回もお馴染みのアーティストの知らない楽曲がズラリ。冒頭の"ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ"っぽい"Are You Trying To Get Rid Of Me Baby / Crystals & La La Brooks"から、"ヒートウェイヴ"にドゥダロン・コーラスが加わったような"The Real Thing / Chiffons"、マージーなガーリー・ビートポップ"Look Away / Shirelles"など、60年代モータウンノーザン・ソウルやガールグループ物の典型のような楽曲でも、必ずどこかにキラーなフックを仕込む、決してタダでは終わらせないソングライティングが魅力的。
Aceの他の作曲家の盤に比べてもやたらイイ曲が多い気がするんだけど、なかでも"恋はリズムに乗って"的な雰囲気もある哀愁ビートポップ"Too Hot To Hold / Betty Everett"、トム・ジョーンズが60年代ガールグループをバックに従えているようなソウルフルMOR"Same Old Feeling / Jo Ann & Troy"、疾走感のあるガーリーR&Bビート"Dance Children Dance / Mary Love"、出だしからキャッチーなメロディーにハートを掴まれる"Looky Looky (What I Got) / Candy & The Kisses"、ダルなグルーミー・ムードが素敵なゴスペル・ソウルバラード"Say It Again / Marie Knight"、フワフワした曲調にウットリして歌手のクレジットを見るとビックリなキューティ・ガーリー・ソウル"Please Little Angel / Doris Troy"、漂うワルな雰囲気が最高な横ノリビートソウル"Running Out / Vernon Garrett"あたりはかなりお気に入り。