今日聴いたもの

Ronnie McNeir / Ronnie McNeir
デトロイトのソウル・シンガーの72年アルバム。冒頭のハードボイルドなファンクソウル"Extra Extra"やちょっと"悲しいうわさ"っぽい"Trouble's a Loser"など、いくつかニューソウルな緊張感を孕んだ曲もあるものの、全編にわたってピロートークなインタールードが散りばめられた、基本線はスウィートでリラクシンなメロウソウル盤。かといって極端な猫なでヴォーカルでもなく適度に骨っぽいヴォーカルがいい具合で、キャッチーなメロディー展開の快適グルーヴィー・ソウル"Gone Away"に甘酸っぱいメロディーに爽快なハーモニーが絡む"Young Girl"、ルーツレゲエのようなイントロからクールなラテンソウル展開を見せるリズムボックス・ソウル"Keep Your Hands Off My Lady"あたりが特にお気に入り。Dusty Groove再発盤。
Rhyze To The Top / Rhyze
1st同様、Boogie Timesから再発された80年代ディスコ・グループの81年2nd。暑苦しいブラスロック色が後退した代わりにAORテイストが加わった感じで、随分洗練された印象。快適なリズムトラックが気持ち良い哀愁ディスコ"Give It Up (Give Me Your Love)"に、アーバンなスロー曲"What Can I Do About This Feeling"、フィリーソウル風の爽快ハーモニー・ソウル"Bizzaar"と、前半を固めるメロウなトーンのギターをフィーチャーしたAORディスコ群に、サビの歌謡展開が最高な"Tonight's Gonna Be My Night"に"Having Fun"、明るく切ないメロディーが胸にキュンと来るノスタルジック・ディスコ"Overtime"と、シックっぽいダンクラ系ギターカッティング・ディスコが続く後半と、全体にナイスなメロディーの曲が多くてなかなか充実した1枚。1stの独特な音楽性も面白かったけど単純にポップスとしてはこちらの方が好きかも。