今日聴いたもの

Where In The World / Stylus
76年。オーストラリアのブルーアイドソウル系バンド。1曲目のキラートラック"World Of Make Believe"に"Will This Continue To Be"〜"Just Begun"のメドレーなど、快適ウォーキング・テンポに甘いメロディーが乗る、70年代ノーザンなソフィスティケイテッド・ソウルというか、アイズレーの"If You Were There"的な世界のバリエーションを中心に構成された甘酸っぱい青春AOR盤。若々しい男女混声コーラスに胸がキュンとくる"I'm So In Love With You"や、意表を突かれるラストのR&B調ロックンロール" I'm Going Home"といったハイクオリティーなオリジナル曲群に加えて、ファズが気だるくうなる"Summer Breeze"、ほんのりアップテンポに仕上げた"Feeling Blue"と、カバー曲のアレンジ・センスも最高。
People Like You / John Villemonte
77年。米国マイナーSSWのBeatball再発盤。アコギ弾き語りをベースにエレキギターやピアノ、フルート、パーカッションなどを重ねた宅録スタイルの簡素なアレンジで、ひっそりとした静謐な雰囲気の中、ジェントルなナヨ声で洗練されたメロディーが歌われる様はソフトロック/プレAORフォークという趣。どの曲も何というかちょっと触れると壊れてしまいそうな繊細さに胸を締め付けられるような感じで、特にアコギのジャカ弾きにきらめくようなEGのフレーズが絡む、"Loveshine"に"24 With Clancy"、"My Lady"といったネオアコマナーな曲でのチェリーレッドな青い佇まいに惹かれる。