今日聴いたもの

Nobody's Tune / Wouter Hamel
今回もベニー・シングスがプロデュースの新作。前作で時々顔を覗かせていたエディット感覚はほぼ払拭されて、ますます滑らかなクルーナーMOR路線まっしぐらで、個人的にはちょっと微妙な感じになってきてる気も。しかし、とりあえず1曲目の"One More Time On The Merry-Go-Round"が素晴らしくて、まるでキング・オブ・ルクセンブルグの箱庭ソフトロックにAORなメロディーを忍ばせたような、一聴した瞬間に心を奪われるエキゾティックなオーケストラル・ポップ。他にも透明感のある女性コーラスが素敵なピアノ・ポップ"When Morning Comes"、タイトルどおり春っぽいうららかムードにみちたアコースティック・スウィング・ポップ"March, April, May"、まるでクルーナー・ヴォイス化したエルヴィス・コステロという趣の"Tiny Town"とか、なんだかんだ言ってもやはり洗練されたメロディーセンスが冴えるイイ曲が多数の好盤。