今日聴いたもの

キラキラ! / 曽我部恵一BAND
08年。それまでのアルバムにも時々収録されてて、どう捉えていいのか悩まされてた90年前後のビートパンクみたいな路線がついに全開になった1枚で、"結婚しよう"や"キラキラ!"とかまるでジュンスカイウォーカーズのような曲が次々に。"天使"のイントロのベースラインとか"海とオートバイ"のイントロのドラムとかすごく懐かしい感覚。ほのぼのパワーポップの"チワワちゃん"や、ルースターズっぽいモータウン調ロックンロール"街角のうた"といった曲でのキャッチーなセンスには惹かれるけど、さすがにここまで来るとちょっとキツイかなというのが正直な印象。曲もやはり"青春狂走曲"が突出して聞こえる。
おはよう / 曽我部恵一ランデヴーバンド
07年。ウッドベースにサックス、ピアノ、そしてギターという、ジャジーなアンサンブルのフォーキー盤。全編ドラムレスで静謐なムードが漂う1枚で、こちらもこれまでのアルバムに含まれてた音楽性の一部を全面展開したような雰囲気。個人的には、どう考えてもビートパンクよりはこっちの方が馴染みやすい。ちょっとルー・リードっぽい歌詞とニューソウルなグルーヴが格好良い"女たち"に、サビの美メロ展開にキュンと来るクールなジャカ弾きフォーク"太陽のある風景"、軽快なテンポのジャズ・フォーク"砂漠"、タイトルが素晴らしいメランコリックなダウナー・フォーク"長い髪の女の子"が特にお気に入り。スローなアンビエント・ジャズ・インスト"街の灯り"も気持ち良く浸れる名曲。