今日聴いたもの

Eighteen with a Bullet - The Island Recordings / Pete Wingfield
75年のアルバムに未発表曲を追加したCherry Red編集盤。ノスタルジックなピアノSSWでありつつ実はブルーアイドソウルマン、という感じの音楽性で、セピア色のピアノ・ポップとドゥワップ、ニューオーリーンズR&B、スウィートソウル、ディスコなどが融合、同居したユニークな曲がズラリ。曲によっては聞き流してるといつの間にか曲が変わったのかと勘違いしてしまうほど。そういう意味では、どれも面白くてイイ曲ばかりのアルバムで、中でも、ファルセットヴォイスで聞かせるディスコティックなファンキー・ピアノポップ"Whole Pot of Jelly"、ソフィスティケイトされた美メロに胸がときめくハートウォーミングAOR"Shadow of a Doubt"、ソフト&メロウの極みのようなバラード"Number One Priority"がかなりお気に入り。転調しまくりな泣きメロが冴え渡るメロウ・バラード"Making a Good Thing Better"やタイトゥン・アップな疾走AOR"We Fit Together"などボーナストラックも充実。
Bless the Children / Don Cooper
70年。いかにもアメリカのカウボーイって言う感じの男っぽい低音ヴォーカルで、やたら洗練された曲を連発するフォーク系SSW。"Mad George"、"Bless the Children"をはじめとした、クールでグルーヴィーなフォーキー・グルーヴ曲群を中心に、洗練されたオーケストラル・フォークの"Sad-Eyed Queen of the Mountains"に"Tell Me About Her"、ハードボイルドなジャズ・フォークロック"Willy Jean"、トランペットが高らかに鳴り響くマーチング・フォーク"New Gun"など多彩な曲を織り交ぜて目くるめく展開を見せる、どこか架空の映画音楽のようでもあるアルバム。Wounded Bird再発。