今日聴いたもの

Moenie & Kitchi / Gregory & the Hawk
08年。Gregory & the Hawkと名乗るNYの女性SSWをアダム・ピアースがプロデュース。デリケートな妖精系英国トラッド・フォークとシューゲイザーの出会いといった趣で、どの曲もあまり長く引っ張らずに、フォークと轟音を手際よく詰め込んだ短い曲が次々に進行していく構成が潔くて気持ちイイ。キュートなヴォーカルとキレの良い美メロにクラクラくるキラーな1曲目の"Oats We Sow"のほか、軽快なリズムが心地良い陽だまり系の"Doubtful"、ドリーミーな轟音フェアリー・フォーク"Wild West"、激しいシューゲイズアレンジと淡々とした曲調との対比が面白い"Stonewall, Stone Fence"、珍しく派手なアレンジのジャカ弾き系シューゲイズ・フォークロック"Ghost"あたりが特にお気に入り。
Volume One / She & Him
08年。こちらは女優ズーイー・デシャネルの自作曲をM・ウォードがプロデュースした、60年代から70年代の雰囲気に満ちたノスタルジックなアコースティックMOR作。けっこう多彩な楽曲が並んでて、それがどれも高水準なイイ曲で驚くんだけど、特に、アルバム前半に集中して置かれた70年代の内省ピアノSSW風の曲と、全体に散りばめられている擬似60'sガールズグループ路線が素晴らしい。凝った展開を見せる1曲目の"Sentimental Heart"をはじめ、洒脱でハートウォーミングなピアノポップの"Why Do You Let Me Stay Here?"に"I Thought I Saw Your Face Today"、まるで"My Sweet Lord"な"This Is Not a Test"、スペクター・タッチな"Sweet Darlin'"、フォーキーなガールグループという感じのアレンジがユニークな"Black Hole"など。