今日聴いたもの

Bring The Lions Out / Melpo Mene
北欧SSWの08年作。クールでメロウなジャズロック・アレンジが格好良い"Hit The Boy"、フックの効いたキラーなメロディーと遠くから聞こえてくるような女声コーラスが素敵な"Society"と、冒頭2曲で完全に掴まれるグルーミーでソフトロッキンなクロスオーヴァー・フォーキー盤。一貫して静謐な空気感を保ちつつ、キャッチーでバラエティに富んだ曲が並んでて、さらにちょっとウィットに富んだ感覚もあって素晴らしい。哀愁のエレキサウンド入りのアップテンポのジャジー・フォーク"The Sun"、どこかアシッドなヴィヴラフォンの響きに惹かれるミステリアス・フォーク"Kling Klang Klock"、80年代ネオアコースティックな雰囲気の"Snakes And Lions"、甘いナヨ声ヴォーカルが冴え渡るジャズ・ボサ"Jedi"、スパイムードというかロカビリー系のメロウ・フォーキー"Dead On Arrival"など。
Madam Owl / Jeff Hanson
08年。中性的なナヨ声ハイトーンVoが印象的な米国SSW。物寂しい雰囲気に包まれたデリケートな室内楽フォークが連綿と続く中に、ときどきS&G〜サークルに通じる甘酸っぱいフォークロック"If Only I knew"や、ソフトでメロウなMORフォーキー"Wrong Again"、ちょっと泣きの入ったメロディーの青春フォークロック"The Hills"といったキャッチーな曲がアクセント的に置かれてて、そのせいか1曲ごとの印象が埋もれずにメリハリがあって聞きやすいフォーク・アルバムに。Kill Rock Starsから。