今日聴いたもの

Sound Of Chance / Non+
08年。エレクトロニカ的な静謐な空気感を漂わせながら80年代エレポ・ディスコやニューロマンティックスをリバイバル、なデンマークのエレクトロ系。といいつつ、なかなか多彩な音楽性で、さりげないインタールード曲なんかにも奥深いルーツを感じるんだけど、やはりファンカラティーナ〜ニューロマンティックス系のキャッチーなNWファンクの"Dorthea"に"People From Venice"、"Tommy & Anikka"あたりがこのユニットの真骨頂っていう感じで、時々プリンス的な芸風も顔を覗かせるファルセット中心の甘いナヨ声ヴォーカルもあいまってフワフワしたメロウさが気持ちイイ。ベストトラックはメロディー作りやコーラスワークがちょっとプリファブ・スプラウトしてるAORエレポップの"Selling Sand"と"1 Touch"。
Golden Boy / Reuben Butchart
08年。Antony & Johnsonにも在籍していた事があるらしいピアノSSW。ということで、冒頭のゴスペル・テイストのバラード"Come & Play"をはじめ、アルバム全体に散りばめられたシリアスでメランコリックなムードがなかなか染みる1枚なんだけど、しかし、なんといっても80年代UKブルー・アイド・ソウル感いっぱい青いヴォーカルとメロウなメロディーが印象的で、「ウルトラ・モダンな子守唄」というか、なんか本当に80年代のイギリスで発売されていたレコードと言われても信じてしまいそうな佇まいの音楽。爽快なネオアコ・ブルーアイドソウルの"So Much Soul"に"Flash & Click"、グルーミーなオーケストラル・ピアノ・ポップの"Northern California"、"Fading"あたりの甘酸っぱさとか本当にたまらない感じ。