今日聴いたもの

7 -seven- / キリンジ
08年。浮遊感のある疾走テンポのポストロックAOR"家路"、ダウナーでメロウ・ファンキーなスティーリーAOR"タンデム・ラナウェイ"、マッカートニー系フォーキーMOR"この部屋に住む人へ"が素晴らしい。堀込高樹ならではの毒の効いた、そして刺さる言葉が散りばめられた散文風歌詞がメロディーに絶妙にはまっているこの3曲で大満足。ここ最近続いたジャズロックエレクトロニカ、あるいはビッグ・バンド・ジャズ、といった趣味性の強い路線はちょっとお休みして、さらに兄が歌う曲すらも封印して、とことんキリンジの王道路線で固めた感じの1枚で、初期を思わせる美メロ・カントリー・フォーキー"もしもの時は"や前半に並んでるキラキラしたポップソングなどやはり全体的に高品質。