今日聴いたもの

The Happy Dragon Band / The Happy Dragon Band
77年。Radioactive再発盤。にしては珍しい気がするシンセを大フィーチャーしたスペース・ロックで、ピンクフロイドの"Welcome To The Machine"をちょっと思わせる"In Flight"やデヴィッド・ボウイのフォーキー曲みたいな"Lyrics of Love"とか、おそらくプログレグラムロックを通過してる感じの、アメリカのバンドなのに妙にブリティッシュっぽい感じ。全体に漂うB級SF活劇っぽいチープな雰囲気が楽しいんだけど、凶暴なフィードバック・ノイズとフリーキーなシンセが鳴り響くヘヴィ・サイケ"Long Time"や、哀愁の轟音ファズ・ギターが気持ち良いスペーシー・ブルースロック"Inside the Pyramid"、ノイジーなシンセが荒れ狂うエクスペリメンタル電子音楽"3-D, Free (Electric)"など、要所要所に登場するやりすぎな感じの極端な曲がイカす。
Dakota / Dakota
76年。これもRadioactive再発盤。こちらはカントリー・テイストのフォーク・ロックやアーシーなロック/ロックンロールが中心の、一聴した感じは地味な音楽性なんだけど、二ール・ヤングっぽいメロウなヨレ声フォーキーの"Lovely Lady"に"I've Been Told Before"、女声コーラス入りの爪弾きフォークというスタイルがレナード・コーエンみたいな"Dakota Jim"、唐突にビートリッシュなラテンフォーキー"Back To The Country"など、意外にバラエティに富んだ器用なソングライティングと、ピアノやバイオリンを効果的に使ったセンス良いアレンジが印象的な、なかなかの好盤。