今日聴いたもの

Hoje / Taiguara
ブラジルのSSWの69年作。まだ自作曲の割合は少なくて、後年のプログレッシヴでクロスオーヴァーな作風からするとちょっと意外なフォーキーMOR路線。"ジュ・テーム"っぽい軽ファンキー・リズム上でデリケートなメロディー展開を聞かせるタイトル曲から、サイケなストリングスをフィーチャーしたダウナー・フォーキー曲"Fim de Caso"、キュートな女性ヴォーカルとのデュエットで聞かせるサイケなビートMOR"Monica, Monica"と続く冒頭の流れはなかなかイイ感じなんだけど、途中から泣きの入ったシャンソンっぽい曲が延々と続いてだんだんダレてくる感じ。でも、ラスト曲"Nada Sei de Eterno"の、女声コーラス・パートの甘いハーモニーとキャッチーなメロディーにはグッときた。
1975 - From The Meticulous To The Sublime / Blossom Dearie
75年のダフォディル盤。メロウなギターのトーンにエレピの音色、メロウディアスなベースが織り成す、ひたすらソフトでジェントルなアンサンブルに癒される。そして、ずいぶん久しぶりに聞いた気がする例のキュートなヴォーカル。なんだか懐かしい。冒頭、軽快なスキャットが聞こえた瞬間にウキウキしてくる"I'm Hip"の洒脱さがとにかく突出してるけど、そこからクロスオーヴァーなボサMOR"I'm Shadowing You"あたりまで、ミッド・テンポの心地良いリズムに乗ってジャズ・ヴォーカルとSSW系MORを行き来する作風の前半の流れが素晴らしい。