今日聴いたもの

The Dells Sing Dionne Warwicke's Greatest Hits / The Dells
72年。チャールズ・ステップニーがアレンジとプロデュースを手がけたカデット録音盤。デスパレイトな絶叫スタイルのバリトンとハイトーンなファルセットの2枚看板による奔放なリードヴォーカルに、オリジナルの美メロを忠実に辿る魅惑のハーモニー、そしてチャールズ・ステップニーによる、洒脱かつ、先の読めない軽くプログレッシヴなアレンジが相まって、何ともユニークな先鋭的MORソウルに。"Walk On By"や"I Say a Little Prayer"といった曲は言うまでもなく、"Trains & Boats & Planes"や"House Is Not a Home"など、正直、あまり印象が強くなかった曲も、改めて楽曲の完成度と素晴らしさを思い知らされる感じ。ゴスペルっぽい硬質アレンジのオープニング曲"I'll Never Fall in Love Again"から華麗なビッグバンド・アレンジでスウィングするラストの"Wives & Lovers"まで、捨て曲なしの傑作。
We Want To Play / Brief Encounter
81年。マイナーなヴォーカル&インストゥルメンタル・グループのノース・キャロナイナ録音盤。オリエンタルなディスコ歌謡タッチのファルセット・ハーモニー・ディスコ"Since I Met You Girl"に、軽快なピアノのフレーズと流麗ストリングスが心地よいフィメール・ヴォーカル曲"Sweet Tender Loving"、ダンクラ系のハンド・クラッピンなリズムアレンジの爽快AORディスコのタイトル曲など、80年代初めという時代柄を反映したメロウなアーバン・ディスコ・ソウル中心で、個人的にはストライクゾーンな音楽性なんだけど、モコモコした録音のせいか、今いちキラメキ度が低いような気も。