今日聴いたもの

小山ルミ&ドラム・ドラム・ドラム / 小山ルミ
72年。小山ルミ・ミーツ・ドラム!ドラム!ドラム!なヒット曲カヴァー・アルバム。当時8トラックのカートリッジ・テープで発売されたアルバムなんだそう。シンバルに奇妙なエフェクトをかけた独特の録音が浮遊感に満ちたアシッド・ムードを醸し出す、"ザ・スネイク"〜"恋の追跡"をはじめとしたマイナー・グルーヴ歌謡路線がやはり強烈で、ニューロック・テイストなジュリーのカヴァー"許されない愛"や哀愁マリアッチ歌謡"孤独の街角"なんかもカッコイイ。あと、ベースがうねるジャパネスク・ムード歌謡"今日からひとり"も、そのメロディーの素晴らしさを再認識。
活火山 / しかたたかし+シャープス&フラッツ
79年。原信夫とシャープス&フラッツが、しかたたかしのオリジナルを中心に演奏したスリーブラインドマイス盤再発。ブルージーでちょっとアブストラクトなタイトル曲に、陽気な"ラスト・タンゴ・イン・パリ"という風情の"白鷺"、エキゾティックな変拍子ジャズロック"音頭"と、どこかマイク・ウェストブルックのビッグバンド・ジャズロック作品を思わせる先進的な雰囲気もありつつ、なにより曲がどれもやたらとキャッチーなのが素晴らしい。ラストのショービズ・ビッグバンド・スウィング曲"シャープ・カーヴ"で、スッと入ってくるピアノ・ソロ・パートのあまりの洒脱さにシビれた。