今日聴いたもの

おニャン子パンクLOVE / V.A.
03年。女性ヴォーカルをフィーチャーしたバンドやユニットによるおニャン子クラブのカヴァー集。そのタイトルと最初の数曲の傾向から、よくあるパンクなカヴァー企画かと思ったら、ピコピコ電子音とノイジーなギターが同居したデジタル・パンクな"じゃあね / 宍戸留美 with 航空電子"あたりからだんだんバラエティに富んだ展開に。クールにスウィングするロカビリー歌謡になった"お先に失礼 / S.S.S"とか、楽曲の意外な魅力を再発見させてくれるカヴァーも多くて、たとえシンプルなビートパンク・カヴァーでもオリジナルバージョンでは歌がヘタ過ぎたり集団ユニゾンヴォーカルで分からなかった楽曲の良さに改めて気づかされる感じ。
そして何といってもキュートなガーリー・テクノポップ路線の曲がどれも素晴らしくて、特にグルーヴィーなテクノポップ・ディスコ"渚の『…』 / エイプリルズ"とキラキラした疾走テクノポップ"かしこ / Sonic Coaster Pop with ウサギチャンズ"と続くうしろゆび2連発には完全にノックアウトされた。"恋はくえすちょん / EeL"や"天使のボディガード / Plus - Tech Squeeze Box"もスラップスティックな高速ブレイクビーツ・テクノ・ポップで楽しい。
SPACE 遣隋使 / ZUNTATA-J.A.M.
99年。ゲームメーカーの音楽開発担当者のユニットなんだそう。とりあえず"電車で電車でGO!GO!GO!2000"目当てで買ったんだけど、アッパーなトランス・テクノに乗る下世話な歌謡メロディーがダサ格好良くて、やはりコレはイイなあ。ちょっとYMOを思わせるシンセをフィーチャーした超高速テクノ・ラップ"CEMICALIC IMPYDANCE"もカッコイイ。ただ、全体にムード歌謡やフォーキーなメッセージソング、戦隊モノ主題歌風などパロディーっぽい曲がいろいろ並んでるんだけど、腰の据わってないヘナチョコなヴォーカルのせいか、どれもイマイチ突き抜けない印象。さらにスネークマンショーよろしく曲間に挿入されるコントやギャグがことごとく寒くて、多分アルバムを通して聞くことは二度とない予感。