今日聴いたもの

噂の天使 / 南陽
シングルAB面プラス・カヴァー曲という構成の73年のアルバム。リコーダーの牧歌的なイントロからは予想もつかないお色気グルーヴ歌謡"噂の天使"がやはり一番印象的で、これとニューソウルなよろめきムード歌謡"赤い満月"は、ヴォーカルの清純お色気ムードと楽曲がバッチリとハマってる感じ。他に"二十歳の恋"や"赤い花まつり"といった"黒い炎"系の疾走調ブラスロック歌謡に、ツギハギ構成のヨーロピアン軽グルーヴ歌謡"誘惑"など。カヴァー曲では欧陽菲菲の"恋は燃えている"がニューソウル・アレンジでカッコイイ。
愛すれど心さびしく +5 / 津々井まり
71年のアルバムにシングル曲等を追加したコンプリート編集盤で、割とよく見かけるシングル"女は小さなチャンスに賭ける / 恋は地層の果てに"はともかく、筒美京平が手がけた"愛すれど心さびしく / 別れてあげる"や、既発コンピでも存在感の大きかった"人魚の恋 / 悪なあなた"、"首ったけ"などが一度に聴ける有難い1枚。いわゆるソウルフルなヴォーカルではないんだけど、めちゃくちゃソウルを感じる歌声で、一聴、普通のマイナー歌謡なんだけど無性に響いてくる"別れてあげる"とか大好き。
初聴曲では、ヴィンテージなオルガンをフィーチャーした超高速グルーヴ歌謡"たとえば貴方ともういちど"、エレキ歌謡名曲のカヴァー"さすらいのギター"、パーカッシヴなサンバ・アレンジとアンニュイなヴォーカルのミスマッチ感が味わい深い"悪女のためいき"、むせび泣きサックス入りのジャパネスク・ムード歌謡"五月雨の京都"なんかがお気に入り。