今日聴いたもの

Hamel / Wouter Hamel
07年。とてもオリジナル曲とは思えない、いにしえのポピュラー・ソング風の楽曲をクルーナー系ジャズ・ヴォーカル・スタイルで聞かせるオランダのSSW。だけどホーンフレーズのサンプリングやハウシーなリズムトラックなど、確かにエレクトロニカを通過した空気を感じる音。冒頭を飾る名曲"Details"をはじめとした、アルバムの大半を占める、オーソドックスなスウィンギン・ジャズにさりげないエディット・センスが顔を覗かせるタイプの曲もイイんだけど、ヒップホップなリズムトラックにノスタルジックなメロディーが乗る"Breezy"や、華やかなハーモニー・ピアノ・ポップ"Don't Ask"など、やはりプロデュースを担当してるしてベニー・シングスに通じるメロウな美メロAOR路線により惹かれる。あと日本盤のボーナストラックで、キュートな女性ヴォーカルとのデュエット曲"As Long As We're In Love"が60年代っぽい雰囲気のソフトロックで最高。
Good Arrows / Tunng
07年。フックの効いた牧歌的メロディーにキュンとくるマッカートニー系ピアノポップ"Bullets"を聞いて即効買ったんだけど、他の曲は基本的にグルーミーな爪弾きフォークのバックでグリッチーな電子音がカサコソ鳴ってる感じのアシッド・フォークトロニカという感じで、正直ちょっと肩透かし。まあ、アルバム全体に漂うくぐもった空気感や微妙に予想を裏切られる不思議なアレンジはキライじゃないんで、時間を置いてそのつもりで聞き直せば結構ハマりそうな気はする