今日聴いたもの

After The Rain / Muddy Waters
69年のCadet Concept第2弾。地を這うようなヘヴィーなリフにメタリックなスクイーズ・ギターが絡むスロー・ブルース"I Am the Blues"、ジミヘンっぽいサイケなブルースロック"Ramblin' Mind"と、冒頭から「Electric Mud」と地続きなドロドロでズブズブな世界が全開。続く3、4曲目、ゴツゴツしながらヒップさも漂わせるR&Bビート"Rollin' and Tumblin'"に、不安定なんだけどファンキーなドラムが妙に心地良い"Bottom Of The Sea"の2曲がさらにカッコイイ。後半は、ブギースタイル中心の割りとオーソドックスなブルースが並んでるけど、相変わらずフリーキーにギターが荒れ狂ってて最高。でも、やっぱり前半の暗黒ブルース連発が強烈すぎる。
Message To The Young / Howlin' Wolf
71年のこれもCadet Concept盤。スピリチュアルにフリークアウトしまくった怪盤「Howlin' Wolf Album」から一転、"悪魔を憐れむ歌"か"Loaded"かっていう感じのフラワーなサイケデリック・グルーヴ"If I Were a Bird"にスマートなファンキー・ビートナンバー"Smell a Rat"と、随分ポップなガレージ・サイケ・サウンドに乗って、いつもの浪曲風ダミ声ヴォーカルとヨーデル風ハミングを聞かせる、やっぱりどこか狂った1枚。70年代のATG映画にでも流れてそうな哀愁歌謡ロック(バックの半音下降コーラスが異様)"Just As Long"にも泣き笑い。"Romance Without Finance"なんかは普通にファンキーなブルース・ロックなんだけど、これがまためちゃくちゃクールな名演で。