今日聴いたもの

Lonely Planet Boy / Jobriath
Attackから出た73年1stと74年2ndからのよりぬき編集盤。ボウイ似の爬虫類系ヴォーカルで聞かせるグラムなピアノSSWという感じで、ハンキー・ドリーやジギーみたいに聞こえる瞬間も割と多いものの、ドラマティックなクラシカル・アレンジとアーシーなルーツ志向が同居した音楽性はなかなか多彩でユニーク。チェンバロとブルージーなギターが絡み合う何とも言えない味わいのアレンジに、さらにスペーシーなエフェクトまで加わる"Morning Starship"や、間奏の過剰なSEが最高な"Space Clown"とか。大半を占めるのはドラマティックなピアノ・バラード路線なんだけど、スティール・パン入りの"Street Corner Love"、ハネるリズムが気持ち良いダイナミックなグルーヴィー・ロック"I Love A Good Fight"、ファニーな電子音入りの"Earthling"など、アーシーなファンキー・ロック路線も結構聞かせる。
Forever and Ever / Slik
70年代のグリッター系英国バブルガム・ポップ・グループのBR Music編集ベスト。教会音楽風の重厚なオープニングからシャッフルビートのブギーなハーモニー・ポップになる"Forever And Ever"、マカロニ・ウェスタン風に始まってマッカートニーな英国田園ポップに変わる"Requiem"とか、日本の歌謡曲にも通じる遊び心が最高。どちらも手がけたのはベイ・シティ・ローラーズでお馴染みのソングライター・チームMartin/Coulterコンビ。まあ、この手法はかなり使い倒してるんだけど。他にお気に入りはディスコティックなグラム・ロックンロール"Getaway"、爽快なメロディーとハーモニーにヤラれるフォーキーMOR"Again My Love"、"Who Do You Think You Are"を思わせるメロウでファンキーな哀愁MOR"I Wanna Be Loved"など。