今日聴いたもの

Very soon, and in pleasant company / Shipping News
01年。シカゴのバンド。一聴、ダウナーなトーンのシンプルなナヨ声ギター・ロックなんだけど、タメを利かせて、しなやかなスローテンポを刻むドラムがすごく格好良くて、雰囲気系のレイジーでメランコリックな曲調とヴォーカルをこのドラムがグッと引き締めることで独特の空気感を醸し出す結果になってる様子。なので、ドラムが控えめの曲は途端に凡庸になっちゃうんだけど。微妙に予想外の展開を重ねつつ徐々に高揚していくちょっとプログレ的な"March Song"、クールでアヴァンなベースラインが印象的な、アルバム中では異色のアグレッシヴなヘヴィロック"Nine Bodies, Nine States"の2曲が特に印象的。
Time Is... / Raw Material
NEONレコードの71年盤のRepertoireからの再発。1曲目、嵐のSEをバックに下世話なホーンフレーズが鳴り響き、ダイナミックなジャズロックがおもむろに始まる"Ice Queen"がインパクト大。途中、洒落た4ビートやフルート吹き狂いソロを挿入したりとめまぐるしい展開でドラマティックに盛り上げるエンターテインメント・プログレで、これが個人的にベストトラック。2曲目のパワーオルガンロック"Empty House"以降は若干ハード・ロック色を強めつつ、しかしどの曲もただでは終わらない予想外の展開を見せる曲ばかりで、ラストの"Sun God"ではグルーミーなつぶやきアシッドフォークすらシンフォニックに盛り上げてしまう、なかなかサービス精神旺盛な1枚。