今日聴いたもの

ツインズ! / ボブ・オステルタグ 大友良英
96年。Herb Robetson(知らない)、クリス・カトラー、八木見知依による録音を、ボブ・オステルタグと大友良英がそれぞれサンプリング&コラージュで再構築するという企画アルバム。通奏低音ドローンや重厚チェンバー系の割とシリアスなボブ・オステルタグに対して大友良英はユーモア路線で、Herb Robetsonのフリーなトランペットのインプロ演奏を音楽コントのネタにしてしまう"Exercises For Currency"と八木見知依の優雅な琴演奏をカンフー映画のサントラ扱いする"4 Rooms of Hong Kong Stuntman"はかなり笑える。ボブ・オステルタグはクリス・カトラーのパーカッション演奏をハーシュなパーカッシヴノイズ化した"The Power of Success"がイイ感じ。
Dostoevsky Groove / fOUL
97年。80年代日本インディーズな香り漂う屈折パンクロック。ストレートなパンクが沖縄音階の不条理ロックになる"デタッチメント・コミットメン"、轟音ギターをバックにドラムレスで馬鹿馬鹿しい歌詞を歌う"わらをもつかむ思い"など、今作はナンセンスな諧謔味が目立つ1枚。ダイナミックなグルーヴが気持ち良いマーチング・ロックンロール"私は求めない…"は単純にカッコイイ。