今日聴いたもの

American Idol Season 3 - Greatest Soul Classics / V.A.
04年。見たことないけど、「American Idol」というオーディション番組で勝ち残った出場者の歌を集めたコンピレーションなんだそう。"Chain Of Fools"にはじまり"Ain't No Mountain High Enough"で終わる、ソウル・クラシックのオンパレードで、決して今時のR&B風だったりはしない生バンド演奏によるヒネリのないオーソドックスなカヴァーなんだけど、録音は不思議に今の音がしてて、そこが何とも新鮮な感じ。曲が名曲ばかりなせいもあるんだろうけど、今あえて、こういうソウルをやってみるのも全然アリかもなあと。
お気に入りは、女性ヴォーカルによるサイケデリックソウル・クラシックのカヴァー"I Heard it Through the Grapevine / Diana Degarmo"、ブルージーなロッキンソウル"(Sittin' On) The Dock of the Bay / Matt Rogers"、清涼オルガンが気持ちイイ"Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do) / Camile Velasco"、名曲ぶりに改めて胸を打たれるトム・ベル作品群"You Make Me Feel Brand New / Amy Adams"、"Betcha By Golly, Wow / Leah Labelle"、"You Are Everything / John Stevens"など。ベストトラックはEnsemble名義による感動的な"Ain't No Mountain High Enough"。
SixSixSix-SickSickSick / Current 93
90年代のシングル音源を集めた編集盤。珍しくポストパンク的なエクスペリメンタル・ロックにカートゥーン番組のサントラと思しき音源が挿入されて、子供コーラスなんかも加わるキャッチーな"Panzer Ruin (In The Hands Of Gillespie) "、ダークなパーカッシヴ音響ノイズにこれまたコミカルなカートゥーン風のセリフがミックスされる"That's All Folks"と、冒頭の「Looney Runes」EPからの2曲がどちらも最高。
あとは演劇的なヴォーカルをフィーチャーしたお馴染みのアシッドフォークで、この路線は昔は苦手だったんだけど、鳴り響く鐘の音が不気味な"Lucifer Over London"や、ツインギターをフィーチャーしたプログレ・フォーク風の"Sad-Go-Round"とか、メロディーのある曲は結構イイ感じ。