今日聴いたもの

Work It Out Compilation / Steve "Silk" Hurley
本人名義の物も含めて、当時のプロデュース作をまとめた89年の歌物ハウス・コンピ。もう、どこを切ってもシカゴ・ハウスな1枚で、この頃ならではのチープな質感が最高。特にお気に入りは、Jamie Principleのゲイ・テイストに満ちたデリケートなセクシャル・ディスコ"Cold World"に、スーサイド張りに悩ましく囁く"Drive Me"、典型的なハウス・ディーヴァ系ヴォーカルを聞かせるRisseのアッパーなホーン入りピアノ・ハウス"Love Baby"とジャック・スタイルのサンプリングが楽しい"House Train"。
The Midnight Hour / Jamie Principle
Steve "Silk" Hurleyも全面的に参加した92年作。基本的には上のアルバムの音をより洗練させてトラック・メイクを複雑にした感じのシカゴ・ハウスだけど、元々のクロスオーヴァーやエレポップっぽいセンスがより強まったかも。冒頭、ミッド・テンポのホーン・ファンク"Private Joy"から、イントロのモコモコしたシンセが味わい深い哀愁歌謡ハウス"Hot Body"、アシッド感覚を忍ばせたクールなフィメール・ハウス"You're All I've Waited 4"と続く流れもかなり気持ちイイけど、やはり終盤の、高揚感のある流麗ディスコ・ハウス"Please Don't Go Away"と疾走感に満ちたピコピコ・エレクトロ・ハウス"The Midnight Hour"が白眉。