今日聴いたもの

What a Beautiful Place / Catherine Howe
英国フィメールSSWの有名レア盤にボーナストラックを1曲追加したNumero再発盤。フェアリー系フィメール・フォークとSSW系MORが融合したような雰囲気で、室内楽風の端正なアレンジに、アクセント的に挿入されるボビー・スコットのちょっと奔放なピアノがすごくキャッチー。何といっても"On A Misty Morning"、"My Child"、"It Comes With the Breezes"といったクラウディーな美メロMOR路線がキラーなんだけど、ちょっと異色なブルージー作"The Innocence Of A Child"の幽玄さやファンキーなリズムを導入したドラマティック曲"What A Beautiful Place"も魅力的。
Eccentric Soul - Mighty Mike Lenaburg / V.A.
早いペースで次々にリリースされてるNumeroのエクセントリック・ソウル・シリーズを初聴き。これはアリゾナのマイティ・レコーズというレーベルの60年代後半から70年代初めの音源集で、ディープソウルから、ブルース、初期のファンクやスウィート・ソウル、ゴスペルなど、歌モノとインストを織り交ぜてヴァラエティに富んだ内容。こういう感じだったらこのシリーズ、他のも聞いてみたいかも。
パワフルな女性ヴォーカルをフィーチャーした"Standing On The Corner / Michael Liggins"、チープでサイケなオルガンがヒップな"My Girl Is A Soul Girl / Lon Rogers & the Soul Blenders"、いかしたブレイク入りの"Funky Nightclub / Soulsations"といった、前のめりな疾走感が痛快なモッドR&Bチューンのほか、歌モノではキュートな女性ヴォーカルのメロウなブルージー・ソウル"I've Got To Have You / Sheila Jack"、フォーキーなゴスペル・ソウル"Begging You / Ronnie Whitehead"あたりがかなりお気に入り。
インストも充実してて、サイケでスピリチュアルなガレージファンク"Loaded To The Gills / Michael Liggins & The Super souls"、ジミヘンっぽい味わいもあるラテンなヘヴィ・サイケ・ファンク"Function Underground / We The People"、フリーキーに炸裂するギターが最高なダウナー・ファンク"Loaded Back / Michael Liggins & The Super souls"など、むしろこちらの方がエクセントリックという表現が相応しい感じの怪しくカッコイイ曲揃い。まあ、でも一番狂ってるのはラストに収録されてる訳の分からないノベルティ・レコード"The Quarrel / Newlyweds"だと思うけど。