今日聴いたもの

Homecooking / Sergio Mendes and Brasil '77
76年。快適なテンポのファンキー・ラテン・ビートと甘い女性ヴォーカル&ハーモニー。なんだか3rdアルバムの頃のバーシアを思い出したりもする、明るくメロウなクロスオーヴァー・ポップス。特にお気に入りは、アイズレーなギター入りのラテン・ディスコ・ソウル"Sunny Day"、胸を締め付けられる美メロAOR"It's So Obvious That I Love You"、うねるベースが粘っこいグルーヴを生むファンキー・ロック"Cut That Out"など。エドガー・ウィンターのカヴァー"Tell Me in a Whisper"ももちろん最高。Collector's Choice再発盤。
Time & Love / Jackie & Roy
73年。ドン・セベスキー指揮のクラシックやミュージカル風の流麗オーケストラ演奏とCTI系メンツによるクロスオーヴァーサウンドが同居・融合したユニークでプログレッシヴなMORヴォーカル・アルバム。バッハのカンタータを引用したタイトル曲をはじめ、コンチェルト風の導入からソフトロッキンなクロスオーヴァーMORにいたる紆余曲折な展開が楽しい"Day By Day"、カーペンターズ的な切ないメロウMORにダイナミックなジャズ・ロック展開を忍ばせた"A Simple Song"、クラシカルなミュージカル・バラードにファンキーなメロウ・グルーヴがスムーズにアダプトされた"We Could Be Flying"など、ソフトな聞き心地とは裏腹に、一筋縄ではいかない仕掛けに満ちた、これはなかなかの野心作っぽい。