今日聴いたもの

Nectar / bice
01年。英米ギターポップやスウェディッシュ・ポップ風のアレンジに巻き舌気味のウィスパリング・ヴォイス、という一見よくあるタイプに見えて、イイ意味であざとい技巧的な曲作りのセンスが印象的なフィメールSSW。どの曲もグッとくる瞬間があるんだけど、歌詞もメロディーも歌声も全てが甘酸っぱく切ないガーリー・ギター・ポップ"An apple a day"、エレピ入りのメロウ・ギターポップに"やさしく歌って"っぽいメロディーを忍ばせた"コスモス"、アコギ&ピアノの簡素なアレンジでパーソナルな感触の弾き語りバラード"She"の3曲が特に素晴らしい。
let love be your destiny / bice
02年。ギターがラウドになってバンドっぽいアレンジの曲が増えてるんだけど、打ち込みリズムの曲が多いせいか、前作に比べて宅録的な密室感が強まった感じ。キレのあるソングライティングは相変わらず健在で、松本隆によるライトノベル・テイストの甘酸っぱい歌詞がたまらない"Cloudy Sky"と、サビのメロディ展開にヤラれるグルーミーなフォーキー・ブレイクビーツ"Walking in the rain"のギターポップ路線の2曲に、前作に近いフォーキー・アレンジでギルバート・オサリバンの"クレア"っぽいメロディにキュンとくる"包んであげる"がお気に入り。
ヒップ ポップ バップ / akiko
02年。ジャズ〜クロスオーヴァー系のフィメール・ヴォーカル盤。何といってもスウィング・アウト・シスターが絡んでるA.C.ジョビンのカヴァー"Waters Of March"が最高で、クロスオーヴァーなボサから一気に流麗な「カレイドスコープ・ワールド」に突入する瞬間が感動的。他はヒップホップ・ビートを使用した曲やガンズ・アンド・ローゼズを4ビートでカヴァーしたりといった仕掛けはあるものの、基本的にはオーソドックスな作りで、"Skindo-Le-Le"なんかはさすがにカッコイイ。