今日聴いたもの

Look Inside the Asylum Choir / The Asylum Choir
2ndの再発CDで半分だけ聞けた68年1stのRev-Ola再発盤。時代柄を思い切り反映したサージェント・ペパー〜マジカル・ミステリー・ツアー系のカラフルなサイケ・ポップ感覚と、2ndで全面的に展開されるブルース、カントリー、ニューオーリンズなどのアーシーなルーツ志向が1曲の中に同居した、かなり濃厚な楽曲が並ぶ1枚。全体に、後の活動では聞けなくなるビートリッシュなポップなメロディーがやはり印象的。
先の2nd再発盤にボーナス収録されてた曲が好きだったんで買ったんだけど、ニューオーリンズ風のいなたいファンキー・ロックが突然ビーチボーイズみたいになる"Indian Style"、ギミックに満ちたコラージュ組曲でありつつ美メロ満載の"Episode Containing 3 Songs"、緊張感のある室内楽ピアノ・ポップ"Thieves in the Choir"、ほとんどハードロックなロックンロール"Black Sheep Boogaloo"と、今回初めて聞く曲の方がむしろ好きかも。
Captain Nemo / The Sundowners
68年。これもRev-Ola再発盤。まあ、何といってもロジャー・ニコルスの"Always You"。流麗ストリングスと爽快なホーンのイントロから一転、一気にグルーミーに甘酸っぱく疾走する完璧なソフト・ロック。アドリシ兄弟作の歯切れ良いフォーキー・ソフトロック"Edge of Love"も同じく素晴らしい。アルバムの大半を占めるメンバーの自作曲では、結構ワイルドなガレージ志向が伺える感じで、ヘヴィ・サイケとバブルガムなハーモニー・ポップが融合した"Sunny Day People"や"Blue-Green Eyes"といった曲に独特な個性を感じる。マージー系フォークロックの"Dear Undecided"も青い鼻づまりヴォーカルが甘酸っぱい、なかなかの名曲。