今日聴いたもの

Phantom Power / Super Furry Animals
03年。いきなりのウェンディ&ボニー使いにビックリ。基本的には60年代サイケ・ポップやフォーク・ロック的な意匠をまとった懐古趣味なギター・ロックという感じなんだけど、やたらと過剰なアレンジの一筋縄ではいかない音楽性。グルーミーでグルーヴィーなサイケ・ポップ"Piccolo Snare"やペットサウンズしまくってるインスト"Father Father, No. 1"あたりにもグッとくるけど、メロウフォークっぽく始まってどんどん躁状態になっていく"Valet Parking"、思わず腕を突き上げたくなるホーン入り青春ギターロックに延々とフリークアウトした電子音が絡む"Undefeated"、コラージュ・サンプリングとエレクトロなブレイクビーツに乗ってあくまで普通のギターポップを演ってしまう"Slow Life"あたりのヒネクレたセンスにより惹かれる。
Hausmeister / Hausmeister
99年karaoke Kalk。80年代的なファニーな電子音と静謐でグリッチーな質感が同居した、ほのぼのテクノポップ・トロニカ。時々フォーキー。全体にアンビエントイージーリスニング的な耳ざわりのインスト曲が並ぶ中、へなちょこロックンロールな"Enger"、ミナス風のハミング・チューン"Nitten"、ポストパンクなネオアコ・ボサっぽい"Rader"といった曲が良いアクセントに。チープなファンキーさがキュートなジャケのイラストのイメージそのままの"Pumer"がベスト・トラック。